色と色見本についてだよ

色ってなんだろう
色はね、脳が目から入ってくる電磁波を処理して色という感覚に変えたものなんだ。人は電磁波の380~760nmの波長が色として見えるよ。脳はそれをすみれ色から青、緑、緑、黄緑、黄、橙、赤までの色に変換するんだ。その色を可視光というよ。生物によっては人が見えない波長が見えるんだ。
ヘビは赤外線で物をみる。宇宙人のプレデターも赤外線でシュワルツェネッガーを見ていた。人は赤外線は見えないけど生物になかではけっこう広い範囲が見えるほうらしい。
色は、物体自体が可視光をだして見える色と、他のものが出す光を反射して見える色があるんだ。光を出すものを光源色、反射するもの物体色と言うよ。光源色は太陽やLED、ネオンサインがある。物体色は風景で見える色の殆どだ。大抵の物は太陽や月、電灯の光を反射して色を見せているんだ。

色は、個人が目と脳で可視光を処理して色にしている。だから実際には、みんなが同じ色と感じているか分からないんだ。感覚だから人によって違う。味覚や聴覚も同じだね。また地球は丸いから太陽から届く光の波長が緯度によって異なるんだ。赤道と南極では随分違うんがね。同じ色でも赤道と南極では見え方が違っているかもしれないんだ。
北へいくほど青みの強い寒色が届き、赤道に近づくと赤みの強い暖色がになる。東南アジアの人は黄色や赤が好きで、北欧の人は青色が好きなのはそのせいかもしれないね。日本でも関西人は黄色が好きなんだ。色に違いがでる理由はそれだけじゃないよ。人の角膜は25歳くらいからだんだん濁ってくるんだ。若い頃と年をとってからは同じ色でも違って見えてるはずなんだ。でも若い頃と同じように感じるのは脳が調整しているんだね。
色はこんなふうに人によっても地域によっても違うから、みんなに共通する基準が必要になったんだ。色にも音楽の音符ような色見本があるんだよ。
色相 彩度 明度
最初、色見本は色を塗った板や紙が使われていたんだ。そのうち色を数値化できないかと考えた人が出てきた。アメリカの美術教育者だったアルバート・マンセルという人だ。色は光源や物体によって違っても、色味と濃淡(強度)や明暗は共通する。彼はこの色味(色相)・濃淡(彩度)・明暗(明度)を色の三属性として、それを数値しようと挑戦したんだ。ここで三属性について少し説明するね。
色相は、光のスペクトルという見える範囲の色合いのことだよ。虹のように赤→橙→黄→緑→青→紫の色の違いが「色相」になる。赤系の〇〇色と言うようにに使うよ。
明度は色の明るさのことで、色は色相に関係なく明るさで区別ができる。明度の高低は物体の反射率との相関性があるんだ。色は白から黒までの彩度のない無彩色と彩度がある有彩色に分かれるけど、無彩色は白がもっとも明度が高く黒が低くなる。有彩色では黄色が最も明度が高く青が低くなるんだ。
彩度は色の鮮やかさだ。分光反射率が平坦になるほど彩度は低くなり鮮やかさがなくなる。白、黒、グレーは彩度のない無彩色なんだ。色は彩度が高いほど鮮やかにになるよ。

マンセル表色系と色見本

マンセルはこんな風に色を表せないかと考えた。色相はブルーだからB、明度が10段階の8、彩度もは10段階の8になる。黒は無彩色で彩度がないので色相と明度だけになる。この表記はマンセル表色系と言われて国際的な基準のひとつなっている。日本のJISの規格にも採用されているよ。
マンセル表色系は一般的にはマンセル記号として使われている。今眼の前ある色をマンセル記号で表記するのは簡単だけど、マンセル記号の数値から色を再現しようとすると、再現する人によって違ってしまうことがあるんだ。
だいたいそんな感じのレベルだったらいいんだけど、デザイナーさんなんかが精度を求めるときはダメなんだ。それでマンセル値の莫大な色見本が作られている。マンセルが思った数学のようには行かなかったんだね。でも色の世界では大きな貢献をしたんだ。
日本塗料工業会の色見本
マンセル記号は表色系として一般的だけど、色を正確に再現した塗料を作るときは、マンセル記号でなく現物の色見本が使われることが多いよ。「マンセル一任」と指定されることもあるけど、それは精度が必要ないときだね。
塗料業界やインク業界が出している色見本帖も使われる。塗料は日本塗料工業会の色見本帖、工業デザインではDIC(大日本インキ)のカラーカードが良く使われるよ。最近はマンセル記号から色を再現するアプリがある。PCやスマホに記号を入れる色かすぐにわかるけど、PCやスマホが表示する色は機種や設定によって実際の色と異なることがある。だから数値でなく現実の色見本がどうしても必要なるんだね。

自動車や冷蔵庫の色をデザイン開発するときに、自動車や家電メーカーと塗料メーカーは同じ色見本を持つんだ。塗料メーカーはその見本をもとに塗料を作る。建築用はお客さんが塗料メーカーが用意した色見本(カタログ)から選ぶか、お客さんが用意した色見本を使って色を合わせている。
繰り返しになるけど、色は脳が目から入ってくる電磁波を色として感じた感覚だから、個人差があるんだ。マンセル記号は色を数値化したんだけれど、数値から再現される色は一定の違いが出てしまう。だから色を扱う業界は色見本が大切になるんだ。



